衛生設備のトラブル50(学芸出版社1985.07.20発行より)⑪
・地下1階の床下ピット内の汚水水中ポンプが揚水しなくリ、運転状態の確認のため、一旦引き上げることになった。床のマンホールを開けたがポンプが見つからない。排水管を辿って、奥の方に設置されているのが分かった。原因はスラブ上が機械室であって、マンホール位置が限定されたためであった。
『トラブル本のこぼれ話』事例集
・このブログの作成趣旨については『トラブル本のこぼれ話』を参照ください。
・なお、タイトル名が出典を表示しております。
・地下1階の床下ピット内の汚水水中ポンプが揚水しなくリ、運転状態の確認のため、一旦引き上げることになった。床のマンホールを開けたがポンプが見つからない。排水管を辿って、奥の方に設置されているのが分かった。原因はスラブ上が機械室であって、マンホール位置が限定されたためであった。
(22)埋め込み配管ヒビ割れのもと―外壁には太い配管を埋めるな―
これは、マンションの普及にともない、給排水設備の工事範囲が広まったせいかと考えられる。という事では、ある意味参考になるものと思われるので、全項とりあげるつもりである。
(コメント)これもよくある事例で、施工図作成段階でわかるのが困る。各階で収まっていても最下階では地中梁や基礎梁が大きいので要注意である。
(15)スプリンクラーは水もの -単純でない法規制・変化の対応を―
コンクリート壁埋め込みは、流水音の伝達トラブルの恐れもあり、やってはいけない。
前回に書いただけでなく、本書には『マタカ』の事例が多い。紹介記事も簡単であって要約しなければならない事もない。本書が書かれたころ(1985年)では『マサカ』であっても、現在では常識であるような事例を細かく紹介してもしようがない。したがって事例によっては状況説明のみのものがあることをご了承ください。
これまで挙げられているトラブルはマンション建設が多くなった初期の事例である。したがって、『マサカ』というよりは『マタカ』の事例に属する。これらについてはその後設計・施工・メーカー各社の技術基準等が決められていること思う。問題は技術基準通りやらなかったらどのようなトラブルが発生するのか?そこまで関係づけられたものは見たことがない。あえて、『マタカ』の話を取上げている所以である。
(コメント)気を付けて施工しても発生す『マタカ』の事例である。若干回り道となっても交差しないような配管ルートとすることが必要である
(1)天敵に会うとゾッとするー溶剤で接着する管は溶剤で変質する―