早稲田大学は各地に卒業生の親睦会、「○○稲門会」がある。小生は杉並稲門会で趣味のクラシック音楽愛好会を主催している。最近入会されたTa氏から、理事長をやっておられる、お手持ちの築50年のマンションの排水管改修工事について相談を受けた。

施工会社は、建築も設備も改修工事が専門で、お互いの組み合わせの工事実績も多いとの事。今回は設備配管の大規模改修であるからどちらかというと設備がメインであるので、ゼネコン形式にはこだわらず、二社で協力して頂くこととした。但し外壁工事のための足場工事などがあるので、見積もり段階から仮設工事は建築会社にお願いした。応札の他の一社は総合建設会社(ゼネコン)であるが、設備工事の実力は不明で工事説明の際にも設備技術者は欠席で、改修内容の主旨を分かっていない様で、工事費も高かったのである。

方針は決まったが、進め方が大変である。マンションの管理会社は通常は自分で管理しているマンションの改修工事は喜んでやるものであるが、本件に限っては初めから断っている。筆者や友人の知り合いのゼネコンも乗り気でない。という事で理事長や理事さん達がいろいろ施工会社を探すこととなった。

住民に対する、改修要望アンケートで、設備改修と共に上がったのが耐震改修であった。管理組合に、耐震改修の進め方についての調査を依頼されたので、役所の窓口に、耐震改修に伴う諸手続きについて相談した。具体的な作業に関しては、知り合いの建築設計者に構造事務所を数社紹介していただき、建物の図面や構造図等を見せて概算設計金額や、概算工事費を出していただいたほか、申請に当たっての細かい手続きについても相談した。

電気設備の改修工事竣工後暫くして、「建築設備に関する顧問契約」をしていただいた。建築設備についてはトラブルをはじめ色々細かい相談事がある。管理会社はあるが、管理組合としては第3者の技術者に気楽に相談できるところが欲しいという事で「顧問」になった。月「ン」万円で相談事に応じた。手間のかかるプロジェクト等に関しては別途見積もりとした。

建物は、1,970年ごろ竣工のRC造、B1F~7F、延べ面積約3000㎥、戸数各階2戸計15戸で、外人向けであるので、各住戸面積は200㎥近くある。

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