『トラブル本のこぼれ話』事例集

・このブログの作成趣旨については『トラブル本のこぼれ話』を参照ください。

・なお、タイトル名が出典を表示しております。

(コメント)現在は、ユニットバス付属配管はユニットバス工事となっているが、図面から見ると、初期のころは給排水設備工事(水栓含むかは不明)であったようである。また混合水栓もあまり使われていなかったので、熱伝導による伸縮については思い至らなかったのであろう。

このマンションでは、各階の北側廊下の外側に共用階段があるが、PSはこの階段の両脇に廊下を隔てて設置されており、住戸側に配置されていない。どうしてこのような配置にしたのかは不明であるが、このような配置では、コンクリートシャフトにしなくては、寒波に弱いのは当然である。この時の大寒波でも他のマンションでの水道メーターの凍結・破損事例は全く聞いていない。原因は、住戸側にPSを設けなかった建築計画にあるといえる。

この書は、日本建築設備士協会発行の3冊目のトラブル集である。この書では、トラブル事例の紹介と対策の提示の前に、第1章「トラブル事例の内容と分類」の章を設けて、過去のトラブル本の事例を分類・分析して考察を行っている。内訳は、第1節 原因と頻度、第2節 トラブル事例諸文献の目次内容と分類、第3節 トラブルの診断と対策、である。

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