建築設備トラブル概論 9 設備トラブルの種類と区分④
トラブルの発生は建物の形態や使われ方との関係が大きいので、建物の種類によって問題となるトラブルは違っている。建築設備はエンジニアリングであるから、勿論共通のトラブルもあるが、特定の種類の建物に限って発生しやすいトラブルもある。
マンション設備のトラブルは若干特殊である。
マンション設備は共用部と専用部に分けられ、管理人は専用部設備にしか関与しない。
トラブルは概ね専用部住戸で発生するが
その原因は共用部や、上下・両隣りの住戸にあることが多い。
そのため、管理人や管理組合の動きが鈍いので解決が長引くことが多く
困った当事者はホームページの無料相談サイトへの投稿となる。
小生は以前からホームページ「NPO住宅110番」で無料相談の回答者を行っている。
ここでの相談と回答の一部は、著書「マンション設備トラブル『マサカ』の話」に載せた。
ここでの相談と回答事例を、トラブルのジャンル別に下記ブログにまとめた。
困った相談者の生々しい状況が見られるので、興味ある方は覗いてください。
「マンション設備のトラブル相談②」(https://masakanohirosan.livedoor.blog/)
※当初のブログが閉鎖されたので上記に開設したが、一部見にくいところもあるのでご了承ください。今後修正してゆく予定です。
トラブルの発生は建物の形態や使われ方との関係が大きいので、建物の種類によって問題となるトラブルは違っている。建築設備はエンジニアリングであるから、勿論共通のトラブルもあるが、特定の種類の建物に限って発生しやすいトラブルもある。
選定条件、使用条件が適切であることがトラブル防止の必要条件であるが、使われ方が、選定条件に合わない場合はトラブルにつながる。
夫々の設備の分野でも、システムや機能によって発生するトラブルは異なる。これらは一般的には下記に挙げるように工事項目別に分けられることとなる。基本的にはエンジニアリングトラブルといえる。
設備トラブルを大きくエンジニアリングトラブルと建築トラブルに分けたが、これだけでは設備トラブルをとらえることはできない。トラブル防止のためには多種多様なトラブルをどのように把握するか?ここではトラブルの区分けをおこなう。