◆「設備工事の失敗例と対策」冷暖房換気編③1.1.4 ヒーターの故障が隣のトラップの故障で起こる。1.1.5 ポンプからの送水管を節約して、送水不能。1.1.6 斫り孔から手が抜けない

2020年10月24日

1.1.4 ヒーターの故障が隣のトラップの故障で起こる

2台の放熱器のうち片方は暖まるが片方は暖まらない。片方だけ蒸気が流れないのは不思議。

調べるうちに良く暖まる方のトラップから蒸気の抜ける音がする。ドレン管の中に蒸気が入って圧力がかかったため、片方の放熱器からのドレンの排出が悪くなったためであった。

予備のトラップもテストしたら同様の物が一つあったとの事。

蒸気トラップの製品不良というトラブルは筆者も初耳であった。

1.1.5 ポンプからの送水管を節約して、送水不能

約6000㎡の工場2棟が新設、ユニットヒーターのドレンをそれぞれのホット・ウエル・タンクに集め、離れたボイラ棟迄別々の凝縮水ポンプで戻した。工事業者は別々であったが、施主側の技術者からは戻り配管は1本にしてほしいと言われた。

竣工後片方が運転していると、もう片方の送水がうまく行かない。合流点で一方が押されてしまう送水が現象となった。結局ポンプ毎に別々の配管として解決した。

1.1.6 斫り孔から手が抜けない-インサートの挿入を忘れた-

インサートの挿入を忘れ、斫っていた際にインサートを持って行かずに、穴の大きさを確認するため手を差し込んだところ抜けなくなった。応援を求めて穴を大きくして手は抜けたが、監理者は評判を落とした。オソマツな話である。

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