◆セミナー用テキストの作成②
2020年11月04日
セミナーのテキストは毎年少しづつ追加しているが、今年は昨年秋の台風での水害被害の話を加えることにした。雨のトラブル事例はたくさんあるが、武蔵小杉のタワーマンションでの電気室の水没事例は、一般的な事例と異なり雨水流出抑制 措置による『マサカ』の要素が大きいので取り上げる必要がある。もちろん小生にとっては、『マサカ』ではなく、「ついにやったか」というのがが感想ではある。
建物新築の場合の雨水流出抑制施設については、筆者の現役時代20年以上前からを設置することが求められている。地域により違いがあるが、計画地の降雨量を地中への浸透措置を講じるはことにより河川への流出を抑制しようという考えに基づいている。大規模敷地の場合は雨水貯留槽にためるようになっている。再開発などの大規模施設の場合は、建物内に貯留槽を設けることもある。
建物の地下に雨水貯留槽を設置する場合はオーバーフローに注意しなければならない。
大規模施設簿場合は地下に電気室やポンプ室など建物機能に関する設備が設けられることが多い。ここが浸水すれば建物は機能停止する。
雨水貯留槽の容量は通常敷地面積かける降水量(○○㎜)である。(地域により異なる)したがって、豪雨時には内水氾濫や河川の氾濫等により、外部から敷地内に流入する雨水には対応できない。対策としては貯留槽の水位により警報を出し、流入管に電動弁を設置して流入を防げばよい。
今回の水没事例では、この措置が取られていなかったようである。
今年はこの話を追加するが、その他に、半地下住宅での逆流事例が又あった事も加える。