◆下の階で大量に水を使って、上の階のガス湯沸かし器が不着火
2020年10月07日
2.1.23 「瞬間湯沸かし器の作動圧力」~思わぬ圧力低下の犯人~
雑居ビル(規模・階数不明)の4,5階のテナントがキャンセルとなり、建築主直営のビジネスホテル(19室)に変更となった事例である。
高置水槽と4階ボイラ室の高低差は15mあったので、ボイラ設置はせずに、20号(!)ガス湯沸かし器(作動圧力0.6kg/㎡)2台+貯湯槽(屋上設置、ボイラ+8m)方式とした。ビジネスホテルは来客時間がばらばらであるのでガス湯沸かし器1台でも間に合っているとのことであった。
ところが10~15日に1回ほどの割合で、不着火がおこる。時間は夜の11時ごろで、地下の飲食店の掃除時間と重なり水圧低下となったためである。給水栓20mm、3~4個全開で、3店舗同時に床洗いとのこと。
対策としては、湯沸かし器の手前にホームポンプを設置して、湯沸かし器の作動圧力を確保した。当初からホテルの設置が分かっていれば、高置水槽から別系統したはずであるが、この事例は『マサカ』の話であった。
出 典 s「設備工事の失敗例と対策(飯野香編」2.1.23(P.90)