◆南国のホテルに暖房用パネルヒーター

2020年11月09日

先日屋久島に観光旅行に行った。この島の南側、尾之間のホテルで南国にふさわしからぬ設備機器にお目にかかった。このホテルの大浴場とプールは一階にあって、ロビーからは幅広く、若干長い廊下でつながっている。外壁には面していない。

この廊下の両側にPS工業の放熱器が並んでいたのである。今時、放熱器は寒冷地の施設にしか見ることができない。これを南国のホテルで見かけたのであるから驚きであった。理由はわからないでもない。廊下の冷暖房用にはカセット型ファンコイルユニットが天井に設置されている。風暖房である。湯上りならまだしも、プールから上がってくれば寒く感じるであろう。パネル型の放熱器による輻射暖房システムに変更されたものと想定された。

12月号の設備と管理誌には「ビルオーナーが管理会社に期待すること(実践編)」にプール施設の不具合の話が載っている。空調レタンガラリの風速が早く、その前に立つ子供たちが震えているとの事。濡れた体に風が当たれば寒いのは当然である。この例ではダクトを立ち上げて上から吸い込むように変更したとのことであるが、筆者が行っていた杉並区の温水プールでもレタンガラリらしきところが囲ってあり、上部から吸い込むように見えた。



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