◆給排水設備の『マタカ』以前のお話集成
2020年10月08日
出典「設備工事の失敗例と対策(飯野香編」は1978年(昭和58年)の出版であるが、取り上げられたトラブル事例はそれよりも10年以上前のものが多いと思われる。したがって現在では読者の皆さんにとっては常識的な話もあるので、個別の話で取り上げずにまとめてタイトルと簡単な説明を付けた。
- 2.1.15 逆の逆も正ではない~逆止弁の逆付けに驚く~
渦巻ポンプ、タービンポンプに取り付けた逆止弁が流れ方向と逆に取りつけても、水が流れないだけで、ポンプに異常はない。しかしピストンポンプや歯車ポンプなどの場合は開店に比例して圧力が高まるためポンプが焼損したという事例紹介。
- 2.1.17 一言足りない―左官に塗り込まれる水栓取り付け口―
壁からの突出物は左官屋にとっては邪魔者でしかない。
プラグはモルタルに埋まるから駄目、木栓は除去されてしまうから駄目、先端が溶接してあるヤトイパイプハパイプレンチでねじ込んでおけば、そのままで水圧試験もできるから便利である。
『左官屋には「お邪魔でしょうがよろしくお願いします」と一言断っておくこと』、と親切なアドヴァイスもある。
- 給湯設備の赤水の話
:温水給湯ボイラ(煙管式)でエア抜きを行わずに赤水発生。
:給湯管に白ガス管使用して赤水発生・・・当時はこういう事もあったということである。
- 2.1.22 浴槽の湯量まで男性優位か?―配管抵抗差による流量アンバランス―
1台のろ過機で、男女の浴槽のろ過をするつもりが、片方に溢水、もう片方は減水という皆さん常識の話。
- 2.1.25 死を誘う白管の溶接
狭い所で白ガス管(亜鉛鍍鋼管)の溶接は、人身事故になる恐れがあるので行わない事。・・・この話は初めての現場で配管工事の職長さんから聞いた。