◇環境評価・認証制度について
2022年08月10日
・今月の「空気調和・衛生工学」の特集は「グリーンビルディングー環境評価指数と最新事例ー」であった。
このような難しい話についていけないOBとしては、また余計な仕事が増えたのかという感じである。設備設計において地球環境・省エネに配慮するのは当然であるが、それを評価・認証することは別物と考える。
CASBEEについては以前から知っているが、LEED認証に続きWELL認証制度ができた。現役を離れているのでこれらの認証取得にどのような手続きが必要かは不明であるが、環境への効果の実証は必要であろう。またそのための書類作成もかなりの手間と思う。
問題は、認証申請の為の書類をだれが作るのか?そのための手間賃はどうなっているのかである。現役時代の経験では法改正等で書類が増えても、設計料には反映されていない。唯一構造評定に関してはそれなりの報酬を請求できたが、防災評定に関しては報酬はもらえなかった。
このような環境評価・認証制度は必要とは考えるが、書類作成にために設備設計者の負担が増えないこと(報酬が得られること)が望ましい。OBとしては、学会誌に出た認証事例について報酬がいただけたのかどうかが気になるところである。