「給排水設備トラブル事例・対策集」(日本建築設備士協会)⑱
2021年02月08日
46. 電気室への雨水の流入
・ドライエリアに面して入口がある電気室で、降雨時にドライエリアに雨水が溜まり、電気室に浸水して停電となった。
・原因はドライエリアの雨排水口が排水目皿であったため、落ち葉やごみで詰まったためであった。床排水は、ルーフドレンに取り替えた。
(コメント)この話は筆者の著書にも引用させていただいた。
47. 特殊排水による漏水(その1)―特殊排水の適応管材に注意せよ―
・某新聞社の写真製版用の賞賛の排水管に塩化ビニル管を使用した。硝酸の希薄排水であるので缶材としては問題なかったが、掃除口部分に天然ゴムのガスケットが使用されていたため、天然ゴムが腐食して、硝酸が漏れた。
・対策としてはテフロン系統のガスケットとした。
48. 特殊排水による漏水(その2)―特殊排水の適応管材に注意せよ―
・某大学実験室の排水管に硬質塩化ビニル管を使用したが、管が軟化して漏水した。
・設計当初の打ち合わせでは、弱酸類しか流さないということであったが、っ巻を切り釣り付着していた薬液を分析したところ「アセトン」が付着していた。学生が流してしまったものと判明した。
・対策としては、配管を取り替え、流し脇に注意書きを張ってもらっい、担当者にも注意した。
・竣工時に取扱説明書等を提出して説明しておくことが反省点である。