「給排水設備:新トラブル事例・対策集」(日本建築設備士協会編)⑦
2021年08月08日
7.インバーター駆動可変速給水ポンプユニットの騒音トラブル
- このトラブルは、上記ポンプが使用されるようになってからあちこちで発生している。
読者諸兄も経験されたことがあると思われるので、解説は省略する。
8.MRジョイントの離脱漏水事故
- 某ビルで給水管が老朽化したので、亜鉛鍍鋼管を、ステンレス鋼管+MRジョイントで施工したが、施工ミスで離脱漏水事故となった。
- 原因、対策について色々解説されているが、要は新工法の初期故障である。新しい工法や技術の採用に当たっては、従来工法以上に気配りが必要である。
9.圧縮式ジョイントの離脱漏水事故
- これも施工ミスである。マンションの電気温水器の耐圧は昔は1kgf/㎠であったので、配管と同じ水圧テストができない。そのため仮設管を仮配管して、減圧弁を後付けするが、その過程で施工不良により圧縮式ジョイントの離脱・漏水事故となった。
- ここでも、色々解説されているが、施工不良に関しては、本来は各施工業者が管轄すべきこと思う。ただし、マンションの給排水設備施工業者にはいろいろなレベルの会社があるので本件のような状況に対応できない施工業者もあることと思われる。