「設備工事の失敗例と対策」冷暖房換気編⑮
2020年11月23日
1.2.33 濡れっぱなしの結露防止材
-結露防止材は24時間運転系統には使用しない-
結露防止材は一般の保温材ほどの断熱性はない。したがって結露した場合はそれを吸収し条件が緩和されると発散することにより結露水の滴下を防止している。
注意点は吸収した水分の発散する時間が必要なことで、24時間系統のような連続運転の配管やダクトに用いてはならない事の他、耐用年数が3~5年であるので、補修できないところでは用いない、重ね塗りする際は十分に乾燥を行うことが必要である。
1.2.34 保温材は湿気がきらい
-保温の施工は防水、防湿、機密に注意して行う-
保温の施工不良で、水分が凝縮し配管が腐食する事例は時々耳にする。
ここでは保温工事の注意点について述べられているが、詳細は省略する。
1.2.35 化粧の秘訣
-塗装してはならない箇所を確認しよう-
防振ゴムが塗料の成分で劣化したことがあるそうである。塗装してある事例は通常見かけないが、参考にあげる。
- ゴム製フレキシブル継ぎ手
- 油タンク内面
- 送排風機のキャンバス接手
- 透視を必要とする箇所
- スリーブ外面、アンカー、インサートなどのコンクリート埋め込み部分
1.2.36 くたびれもうけの消音エルボ
-消音エルボの風下側に風量調節ダンパーを付けない
風量調節ダンパーは送風設備の騒音源である。昔は上記のような失敗例もあったようである。『マサカ』というよりは『オソマツ』な事例である。