コロナウイルス対策についての考察②～３密について～

３密とは、密閉、密集、密接である。この三つを防ぐことでコロナの対策となっている。

このうち密接については数字的な目安があるのでここから話を始める。

禁密接：数字的には隣の人間と２ｍ以上離れる事である。

禁密集：㎡当たり何人以下との数字的目安は示されていない。しかし禁密接の数字からは一人当たりの専有面積は４㎡、㎡あたりは0.25人となるのでこれが禁密集の基準と考えてよかろう。建築物における、空調・換気設備設計基準の人員密度でこの数字以下となる部屋は事務室やホテルの客室である。病院の病室は若干微妙である。

設備設計参考資料により数値が若干違うが、会議室、店舗売り場、レストラン、食堂、喫茶店、何れもこの数字を上回る。ライブハウスの基準は知らないが劇場が2.0人/㎡であるから、この基準を上回って人が入れば、禁密集基準の10倍以上となるであろう。

禁密閉：換気不良といわれても、換気設備のない建物はないから、その風量が感染防止に適切であるかということになる。必要外気量が感染防止に関し有効であるかについては何にも言えない。技術屋としてはこのデータが一番欲しい。