コロナウイルス対策についての考察⑥~CO2濃度計測と、密閉状況
2020年11月17日
この項の②で、禁密閉について書いたが、最近のTV番組ではCO2濃度計で濃度を測定し、窓の開け閉めによる数値の変化を見せて換気効果を示している。
しかしここでも、自然換気と密閉との比較だけで、機械換気の効果を示すような番組でないのが困る。特に大学の先生が立ち会っていて、窓を閉めた状態で会話をしてCO2濃度が上がっていく状態についての機械換気運転の有無についての説明がないのは無責任である。
したがって示された数値が完全密閉状況か、機械換気状況かが分からない。当然機械換気を行うべきであるし、その効果のほども視聴者に知らせるべきである。
換気設備技術者としては大いに欲求不満であった。
なお、スマホで調べたらCO2濃度計は安い物が沢山出ているのが分かった。各施設で購入して、CO2濃度を把握し、換気効果と感染防止の関係が把握できるようになる事が望ましい。
禁密閉・換気不良といわれても、換気設備のない建物はないのであるから、その風量が感染防止に適切であるかということになる。必要外気量が感染防止に関し有効であるかについては何にも言えない。技術屋としてはこのデータが一番欲しい。