ビルの省エネチューニング⑤
2022年09月01日
②ビル管理上の問題①
ビル管理の目的はテナント・使用者に対する快適な環境の 提供・維持であったが、省エネルギーが話題になる前と後では違いがみられる。
<以前のビル管理・・・クレーム対応管理であって、下記のような傾向があった>
・テナントサービスの低下やクレームにつながる恐れのあることには手をつけない。
・設備機器類の運転管理のみを業務と考えていることが多い。
・大型熱源機器メーカーは、ビル管理技術者が機器類に直接手を触れることを嫌う傾向にある。
・個々の機器についても,竣工時の設定のままのことが多い。
・設備設計者や施工者による、竣工後の建物の使用条件に合わせた 適切な運用管理の指導が行なわれる 事は少ない。(ビルの竣工引渡し時の簡単な取扱い説明、冷房/暖房の切替及び調整,初期不具合対応,竣工一年検査での指摘事項の手直しを行うだけである。)
・全体システムの取扱説明書が作成されることは少ない。