ビルの省エネチューニング⑩
2022年09月14日
3.省エネルギーチューニング項目①
•熱源設備・・・実際の運転状況より判断して以下の対応を行う。
- 熱源機器の運転与条件を再確認する。
- 大負荷時・部分負荷時に冷水・温水温度設定を変更する。(メーカーによっては管理人に触らせてくれないことがある)
- 冷水量の変更を行って、可能な範囲での大温度差化を図る。(ポンプの運転時間は長いので省エネ効果は大きい)
- 台数制御方式の設定値の変更(機器メーカーの設定値は、トラブルにならないことが前提なので、運転状況により設定変更が可能である)
- 熱源機種が違う場合の部分負荷時の機器優先順位(現場での設定変更で様子を見る)
- 冷却水温制御の設定値変更(基本的には冷却水温度は低い方が良いので下限温度に設定変更する)
- 冷却水量変更
- 熱源機器付属のマイコンデータの採集とチューニングへの利用
•空調機関係
- 室内温湿度設定変更
- 送風量の変更(在室人員や照明負荷が設計条件以下の場合は送風量を減らすことができる)
- 温度分布の適正化(温度が高い部分があると、全体室温を下げなければならない⇒調整する)
- 在室者に合わせ外気量の削減(室内環境基準CO2濃度を1000ppmに近づける)
- 在室者の状況に合わせて空調機間欠運転(大型店舗では時間による在室者の差が大きい)
- VAV方式の場合の送風温度の変更(クレームにならない程度に下げる
- 外気冷房(外気が室温以下の場合は、外気ダンパーを最大限に開く
- 水加湿の場合の中間期の加湿冷却(加湿回路は暖房時となっているので、中間期でも使用できるようにする)
- ナイトパージ(窓の開放,機器運転)
- 圧力調節による隙間風の防止