停年後の仕事⑳:省エネ関連⑤

2021年07月16日

建築設備は、設計にあたっていろいろな条件を設定して機器の内容が決められる。

従って、竣工してから使われるにあたっては、設計条件と使用条件の違い、 負荷変動の違いや機器類選定条件の違い等が存在する。

そのまま使用してももちろん問題はないが、省エネルギー的には改善の余地がある。

ということで現実の「建物の使われ方の変化にあわせた調整」によって建物の省エネルギーを推進することにより省エネルギーを行うことを「省エネチューニング」と定義づけたのである。

具体的にはいろいろなチューニング項目があるが、この当時は、それを行ったらどの程度の省エネになるかについては、実測のデータは殆んどなかった。(チューニング項目によっては、空調・衛生工学会のシミュレーションデータはある)

ということで、都内のビルに赴いて運転管理の状況をヒアリングし、省エネチューニングできる項目を見つけて機器類運転の設定変更を行い、設定変更前後のエネルギー消費量を測定して省エネ効果を把握するというのが小生の仕事となった。

この結果は省エネルギーセンターのホームページにある。

建築設備の設計条件と、竣工後の使用状況は違っている、したがって、建物の使われ方の変化 を把握した上で,各建物に適用可能な省エネルギー項目を採用し,現場できめ細かな運用調整を行うことが、省エネチューニングである。これについては項を改めて述べることとする。 

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