定年後の仕事⑪:「個人のトラブル相談」③
2021年06月16日
- 降雨時に半地下住宅で排水の噴出
マンション専用部におけるトラブルは、個人の問題という事で管理組合が動いてくれないため解決が長引く。共用部の設備が専用部のトラブルの原因になっている事例は多い。
上記トラブルに対し事業者側および管理組合の対応が悪く、筆者に相談があった。中庭に雨水が溢れ、エレベーターピットに流れ込みそうな事態となって管理組合が動き始めた。
最終的には、小生の監修で、1階系統の排水をポンプアップ方式に替えた他、雨水の貯留・排水方式についても逆流防止対策を事業者側で行ったが、相談を受けてから1年半以上かかった。(「建築計画・設計に潜む『マサカ』・『マタカ』の設備トラブル」P95~P97)
- 換気不良で初夏まで窓面結露
寝室の窓が毎朝結露するというトラブル。裁判の一審では勝訴したが、当事者が面倒となったようで二審を取り下げた。これも時間がかかった。
(「建築計画・設計に潜む『マサカ』・『マタカ』の設備トラブル」P157~P158)
- 大便器トラップからの噴出と水抜け
某マンションで、或竪系統の住戸のみに発生。事業者側はそれなりに対応していたが、解決が長引いた相談事例。最終的には小生への相談者の住戸のみ節水便器を取り替えた。
(これは、他では発表していない。)