建築・設備のトラブルとハインリッヒの法則②
2021年05月01日
2.ハインリッヒの法則が成り立った設備トラブル
筆者がコンサルタントをした物件で、この法則通りの事例があったのでお話しする。
詳細は言えないが、敷地が前面道路より低いマンションで、排水は自然放流できないので、ポンプアップ方式であった。
ここの排水槽は、FRP製のタンクであった。竣工後①満水警報の頻発、②排水ポンプの故障警報と続き、ついには③ポンプ停止により1階の住居に排水が溢れるという大事故となった。
原因は排水槽の清掃不良であった。施工会社からは清掃間隔を短くするよう申し入れがあったが、デベロッパー、管理会社とも対応せず、この法則が成り立ってしまったのである。
清掃頻度をあげたらヒヤリ・ハットも納まってしまったとの事である。