建築・設備のトラブルとハインリッヒの法則③
2021年05月02日
3.ヒヤリ・ハットを感知できずに大事故となった。
建築・設備の重大な事故は、ハインリッヒの法則に関係なく突然発生することがある。先日の炭酸ガス消火設備による人身事故のように、危険な設備の機能をよく理解していなかったのが原因である。スプリンクラー設備のヘッドを破損させるのもこの類であり、ハインリッヒの法則の対象外といってよいであろう。
トラブル・事故によっては、ヒヤリ・ハットが感知されなかったり、小さな事故が起こらない場合がある。渋谷のスポーツ施設でのガス爆発事故は、このケースにあたる。したがって何らかの形でヒヤリ・ハットを感知することが必要である。この場合はガス感知器が設置されていれば、水抜きの不備による事故を防ぐことができたと考えられる。
この事故に関しては、このホームページの『マサカ』の話事例集に「警報装置の効能書」として載せてあるのでご覧ください。