建築設備の解体新書入門⑤

2022年11月28日

(4)電気・給排水・空調・換気設備の特徴①

建築設備はその内容によって上記のように分けられるが、それぞれ以下のように特徴がある。

◆建物における、給排水・電気・空調・換気設備の性格付け

建築設備は人間生活に密着しているものであるが、その性格により重要性が異なっている。生産現場では生産に密着したものであるので性格付けは必須設備といえよう。

  • 給排水設備:生存設備
  • ・・・人間は水がなければ生きていけないのであるからこの位置づけは当然である。
  • 電気設備  :生活設備 ⇒ 生存設備
  • ・・・発明の当初は照明等生活の利便性向上の側面から評価されたが、現在では電気が止まれば水が止まるという状況にもなり生存のための設備となった。
  • 換気設備  :生活設備 ⇒ 生存設備(状況による)
  • ・・・近代的大型ビルが作られるようになり、生活に必要な設備となったが、設置される環境によっては生存設備となっているものもある。
  • 冷暖房設備(冷房):贅沢設備 ⇒ 生活設備 ⇒ 生存設備
  • ・・・冷房設備が普及し始めたころの評価は「贅沢設備」であった。「冷暖房完備」が飲食店の客寄せになった時代もある。しかし、建物の生産空間・サービス空間としての重要性、生活レベルの向上とい負った側面から生活設備となった。ただし昨今の夏季の異常高温を考えると、生存設備の側面も上がってきたものと考えられる。

          (暖房):生存設備

    ・・・寒冷地では当然であるが、温帯地方でも冬は寒い。生存設備に評価されてもよいであろう。

★ということで、建築設備は生活必需品というよりは、生存のために必要な設備と評価される。

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