建築設計者に望まれる、設備設計者の資格
2021年04月07日
小生は建築学科出身の設備技術者である。建築設備関係の資格は沢山あり、その気になれば資格マニアになれるほどである。
手持ちの資格は、技術士、一級建築士をはじめ5つであるが、名刺に全部乗せるとちょっとうるさい感じとなる。
この中で一番最近できた資格が設備設計一級建築士で、それまで一級建築士が設計することになっていた構造設計・設備設計を一定規模以上の物についてはそれぞれの専門の建築士が設計することとなったもので、姉歯事件により制定された。
新しい資格は、一度取ったら一生使えるわけではなく、3年ごとに講習を受講して資格を更新する必要がある。
80歳も越えて、法人会社も閉じたので、昨年の更新講習は受講せず、当然資格は消滅している。
後輩のKo設計事務所から、コンペに参加するので協力事務所として小生の資格を使わせてほしいとの連絡があった。
コンペの規模は設備設計一級建築士が携わる規模ではないが、応募書類の協力事務所の所にはこの資格のある事務所の方が有利であるとの事。知り合いの事務所を紹介することとしたが、設備の専業事務所で案外この資格を持っていない方が多い。
同級生の事務所を紹介したが、同じ物件で他の建築事務所に名前を挙げたので後から断られたりといろいろあった。
後輩のゼネコンOBの設備技術者を紹介したが、ゼネコンの手伝いをしているので、設計図作成のスタッフ(下請け事務所)がいないとのことでこちらも断られた。結局時間がないのでダメもとで小生の名前を使ったようである。「建築設備一級建築士」がそれほど必要とは思わなかった。
おかげで、色々な知人・友人と久し振りに話が出来たのは大変良かった。