空調設備のマサカ⑥
2023年01月19日
1.4 室内負荷
照明、人体、事務機器、など発熱体などは全て冷房負荷となる。通常は余裕を持って設計するので、設計条件と使用実態が違っていることが多い。この違いは冷房機器の過大容量につながるので、設計と実態の違いの把握が省エネにつながる。
暖房負荷計算時にはマイナスの負荷(ヒーターとして機能)となるが、通常はゼロで計算する。したがってその場合は、暖房熱源に余裕があることになる。
- 照明負荷設計条件と使用実態
照明・コンセント使用実態は概ね設計条件を下回っている。特に、事務所ビルでパソコンなど事務機器の普及を予測して、大き目のコンセント負荷を見ていると、照明とあわせ、物販店舗並みの負荷条件となっているものもある。
- 在室者による人体負荷の実態
在室者は建物の使われ方によって変わり、設計条件と使用実態では以下のような違いがある。
:事務所ビルでは 実態 < 設計条件
- 会議室は 使われ方により条件が違う
:店舗ビルは時間曜日により状況が変わる
- 平日午前中 実態 ≪ 設計条件
- 平日午後 実態 <又は ≒ 設計条件
- 休日午前 実態 <又は ≒ 設計条件
- 休日午後 実態 >又は ≒ 設計条件
- 場所により実態≫ 設計条件
:ホテルでは使用実態と設計条件は違っていることが多い。