空調設備のマサカ⑫

2023年02月03日
  • 二酸化炭素

 不適合率は25.2%と、相対湿度に次いで多い。

不適合原因は「マサカ」も含めたくさんあり、104話に項目をあげたので省略する。これについてはいずれまとめてお話したいと思う。

  • 温度

 不適合率6.3%であるが、資料にコメントはない。筆者の考えも、今までに縷々述べているので省略する。

  • 浮遊粉塵

資料によれば空気環境測定結果の不適合率は2.4%である。これはもちろん、禁煙・分煙によりたばこの煙を環境測定時に測定器でカウントしなくなったためである。環境測定対象ビルの空調は個別方式の場合もあるので、総てのビルのフィルターが、喫煙対応となっているとは言えない。したがって、たばこの煙を対象とした中性能または高性能フィルターが設置されている場合は、オーバースペックともいえる。プレフィルターの性能にもよるが、高性能フィルターを外しても浮遊粉塵の基準値を満足することも考えられる。高性能フィルターを外し、プレフィルターのグレードアップだけで対応できれば、メンテナンスコストは大幅に削減できる。それだけではない、送風機動力の省エネが可能である。フィルター抵抗が小さくなれば、送風量は過大となる。これをダンパーで絞るのはもったいない。インバーターまたはプーリーダウンで省エネを図ることができる。今後は、既存ビルに関しては、エアフィルター性能の見直しによる、省エネチューニングに挑戦されてはいかがであろうか?本誌8月号には「低圧損フィルターによる省エネ効果」に関する記事があった。同じようなことに目を付ける方がおられる。

Copyright © 2019-2020  建築設備解体新書 All Rights Reserved.
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう