築古マンションのリニューアル①
2022年02月16日
定年後まもなく面倒を見ることになったマンションが、先頃リニューアルが完成したので、差しさわりのない範囲でお話しする。本来は「定年後の仕事」のカテゴリーに入るような話であるが、長い付き合いなのでカテゴリーを分け「築古マンション」のリニューアルとした。
話の始まりは平成15年の秋である。付き合いのあるビル管理会社の方から相談があった。その会社が管理しているマンションで、冷暖房システムを新しくしたいという話が起きた。しかし特殊なマンションなので、管理会社では対応できないので相談に乗っていただきたいという話であった。
特殊な理由は、オリジナル設計が外人向け高級アパートという事である。昭和40年末頃から50年初めごろにかけて、都内の高級住宅地に作られたものである。小生も代官山に設計したが今は取り壊されている、
高級アパートであるから、セントラル給湯・暖冷房付きであり、水回りも各戸2か所あり、各戸の面積も大きい。冷暖房は熱源機+各室ファンコイルユニット方式である。
(このころは個別式ヒートポンプユニットはまだでていなかった)
クレームとしては、赤水と冷房時のドレンによる漏水であった。
まずは、これへの対応と、全体設備システムの見直しをすることとなった。