衛生設備のトラブル50(学芸出版社1985.07.20発行より)⑮
2022年04月13日
36.蟻の一穴から漏水ー耐蝕が必要なのはどこ、外面・内面?ー
「腐食にまつわるトラブル」内の残った一項目であるので取り上げる。
防食テープを巻いてあっても短期間に漏水することがある。特に埋設配管の場合に多い。解説では以下の場所の配管に注意するよう解説されている。
(1)地中埋設配管、①造成地、埋立地、②工場跡地、③海岸のそば、④電車軌道のそば。
(2)コンクリート埋設配管、①シンダーコンクリート埋設配管、②軽量(気泡)コンクリート埋設配管、③コンクリートブロック埋設配管。
・上記の場所では、湿潤な環境の時に起きやすい。防食テープに傷がついた場合や、継手や凸凹のある配管箇所のテープ巻が要注意である。
(6)給水・給湯にまつわるトラブル
37.郷にいっては、郷に従えー地形・地質によって異なる指導がある。
・市町村の水道事業管理者は、独自に管材料・継手などを指定している。また、価格指定もある。これは水道引込み部分だけでなく、建物にも適用されることがあるから要注意である。筆者の経験では、何処かの地方都市で、地元の上水の引込申込許可がないと、確認申請を提出出来ないという事例があった。