衛生設備のトラブル50(学芸出版社1985.07.20発行より)⑱

2022年04月20日

44)ポイントを固めよー伸張管に変身した伸縮継手ー

・大規模給食センターの本管と管理棟の間の本館屋外渡り廊下の天井内の給湯銅管のエルボが使用後1年でき裂漏水となった。収縮吸収量不足と考え、単式を複式伸縮継手に交換したが、3か月後再度き裂を生じた。

・本事例ではエルボによる配管の主軸と伸縮継手の軸心が変芯しており、熱変化による応力がエルボに作用して疲労割れとなった。対策としては、エルボを避けて固定点を設けた。

45)給湯管も胃潰瘍ー無用な攪拌を止めよー

・ホテル・病院の中央方式の給湯設備配管(銅管)で短期間に漏水があった。

・配管方式は、最下階のボイラから給湯管を立ち上げ、各階で分岐し端末で立下り管に接続、ポンプでボイラに戻すような配管方式であった。この方式では、下の階の配管の循環量が多くなる、過大流速で腐食したのは当然である。

(コメント)小生の経験では小規模ホテルで、客室系統と厨房系統に分けて給湯配管したが、数年後に厨房系統で孔蝕が発生した。厨房がボイラ機械室から近く、流速が速かったものと思われる。


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