◇寒い部屋には暖房機が必要

・今回の旅行先は猪苗代である。冷暖房設備の設計者としては配慮が必要な地域といえる。

というのは、食事時に入った飲食店その他の施設に個別暖房機が置いてあったからである。天井にはカセット型エアコンが数台。窓側の床には暖房機。店によっては今の季節は店の隅にまとめておいてある。

店の人に聞いたら、足元の冷たさはエアコンではどうにも対応できないので、後で暖房機を買ったとのこと。排気ガス充満方式で効率100％の機器である。設備設計者はこのような地域の機器選定には十分な配慮が必要である。小生が立ち寄った店では、奥の飲食部分は入り口のスペースより、5,60cmほど高くなっていたが、それでも冬には足元が寒いということであった。

このような地域に冷暖房設備を計画される方は、冷房と暖房別々に計画することが必要と考える。発注者や建築設計者を説得するのは面倒であろうが、使ってみたらこうなるよということは、竣工後のトラブルを防ぐためにも、説明しておく必要がある。