ビルの省エネチューニング⑫ (9/19追加あり)
2022年09月18日
- <換気設備> ・送風量・排風量の調整・・・換気設備の設計条件(換気回数)はある程度で目安であるから、状況に応じて調整可能である。様子を見て対応していただきたい
- ・不必要個所の換気中止・・・同上
- ・間欠運転・・・駐車場や機械室等の換気設備に対応可能である。
- <電気設備>
- ・照明器具の間引き・・・廊下等常時点灯必要箇所では、照明器具の間引き運転が可能である。
- ・高効率ランプへの取り替え
- ・窓際照明点滅・・・この操作ができない場合は、できるように操作回路の変更を行う。また自動的に点滅できるようにすることも望ましい。
- <エレベーター>
- ・間引き運転・・・稼働率が低い時間には、数台のうち何台かを停止するのは当然である。
- <建物関係>
- ・ブラインドの開閉・・・日常的に対応しておられるが、東面のブラインドを退社時に閉じておくことを忘れてはいけない。就業開始までの東面の熱負荷は大きい。
- ・屋上散水・・・やるに越したことはないが、高層ビルと、低層ビルでは屋上からの熱負荷の割合が違うので、したがって効果のほどは低層ビルのほうが大きい。
- ・中間期の扉・窓開放・・・これは意外と効果的である。特に屋上の扉の開放効果は大きい。ただし冬には閉鎖しないと逆効果となる。
- ・隙間風の防止(建物による)・・・建物より、思わぬところに隙間風が発生する。冷房時・暖房時ともこれは防止しなければならない。
<電気室の冷暖房>(9/19追加)
・大規模ビルや塔屋機械室では、電気室(受変電室)に冷暖房設備が設置されていることがある。
ここの設定温度は、30℃近くであることが多く、居住空間よりは高いが、冷房設備がない時と比べ
環境が良すぎる。トランスの許容温度と比べて、適宜高くしておくことが可能である。また暖房時
も設定を低くして運転しているケースがあるが、これも運転不要と考えられる。