困ったチラシ(窓ガラスの結露防止)
2022年11月14日
新築・中古マンションや戸建て住宅の改修工事のチラシが時々郵便受けに入っているが、技術屋としては困ったものもある。それは「窓ガラスの結露でお困りの皆様へ」というチラシである。二重窓にする、真空ガラスに交換する、窓の交換、等によって結露を防止するという提案である。
この会社は、消えた結露がどこに行くかについて全く関心がない。結露は冬季の熱貫流率が低い所に発生するのであるから、窓の熱貫流率が高くなれば、低い熱貫流率のところに結露する。屋根裏のどこかに結露すれば長い間には腐食につながる。マンションの場合はカビの発生ともなる。
またサッシのグレードアップは隙間風による外気量の不足となり、色々なトラブルの原因となることは著書にも書いた。
このような情報を伝えることは、ある意味営業妨害である。どうしようか、大いに困ることである。