空調設備のトラブル50⑧
(コメント)この書では、上記のような『マタカ』のトラブル事例をあげて、その原因について詳しく解説しているのが特徴である。配管系の振動については、流体に起因するものと機器・配管の振動に起因するものに分け、流体による騒音源として、①脈動流、②キャビテーション・サージング、③ウォーターハンマーをあげ、現象と原因を説明してありトラブル発生について理解がしやすい。
『トラブル本のこぼれ話』事例集
・このブログの作成趣旨については『トラブル本のこぼれ話』を参照ください。
・なお、タイトル名が出典を表示しております。
(コメント)この書では、上記のような『マタカ』のトラブル事例をあげて、その原因について詳しく解説しているのが特徴である。配管系の振動については、流体に起因するものと機器・配管の振動に起因するものに分け、流体による騒音源として、①脈動流、②キャビテーション・サージング、③ウォーターハンマーをあげ、現象と原因を説明してありトラブル発生について理解がしやすい。
(16)小型ファンも総音源-天井裏設置ファンからの騒音トラブル-
(コメント)解説では、点検口が取り付けなかった理由や、その必要性について述べているが、これもオソマツ以前である。昔の話とはいえこのような建物ができてしまった事も信じられない。建築設計者はともかく、ゼネコン、サブコンの技術屋がいいなりになったのもおかしいし、事業者も竣工検査をしていたはずである。ともあれ、このような事例が多かったので、建築基準法に点検口設置の基準ができたのであろう。
(10)寒くて震える受付嬢―エントランスロビーの隙間風トラブルー
(7)外壁でなくとも結露は生じるー計画時のちょっとした油断が結露にー
(4)暖房損なう冷たい躯体―表面の冷たさは体感温度に大きく影響する=
(1)出入口、人が通れば風も通るー不用意な扉や開口部は大量の風が入るー
この書では、個々のトラブルを章立てして分類している。建物の部位ごとに関連するトラブル事例が示されているので、大変わかりやすい。項目をあげると、
57.某オフィスビルで消防査察時に、防火区画の貫通スリーブと配管の間の埋戻しが不十分であると指摘された。
(コメント)直接の原因は②であろうが、光天井照明の熱により、クリープ変形が進んでいた可能性が大きいと思われる。