「給排水設備:新トラブル事例・対策集」(日本建築設備士協会編)⑳
51.某高等学校における、和風便器フラッシュバルブからの漏水
『トラブル本のこぼれ話』事例集
・このブログの作成趣旨については『トラブル本のこぼれ話』を参照ください。
・なお、タイトル名が出典を表示しております。
51.某高等学校における、和風便器フラッシュバルブからの漏水
(コメント)考察では、別の原因として、給水が直結方式で給水温度は低く、漏水発生階は使用頻度の高い階に多く、トラップ部に常に新しい水が供給されていたためとあった。
(コメント)解説では河川放流の場合の水量・水質についての十分な管理を要求しているが、内容としては『マサカ』の話である。
(コメント)初期のマンショントラブルである。厨房排水竪管は、概ねスラブの中ほどになる事が多く、ピロティに真っ直ぐに下ろせず、横に振らなければならない。この距離が長かったのであろう。
(コメント)初期のマンションでは流しにトラップが付いていないものもあった。塩ビ管やフレキでトラップを形成した記憶がある。
前回までは、給湯設備のトラブル紹介であった、今回からは排水設備のトラブル紹介である。今までの給水・給湯設備トラブルの紹介で気が付かれたかと思うが、この書では良くある『マタカ』のトラブルを主として取上げている。解説は詳しく、基本的な問題点を指摘しており参考になるが、このブログでは小生が要約している。
(コメント)貯湯式温水器はあまり使用したことはなかったが、70℃迄設定可能な品があったとは初耳である。給排水設備の専門家に確認したい。
(コメント)解説では、各種金属の電位差の表とステンレス鋼管の接合方法と適用管径の表があり、参考になる。
(コメント)タイトルとトラブル内容が違っている。実際は逃し弁口の鉄製ニップルの腐食による漏水とその2次災害である。
【内容】某マンションで、給湯用に深夜電力利用の電気温水器を使用していた。その後温水器の沸き上がりが悪いため、調査のために給水側の弁を閉め水抜きを行ったところ、電気温水器の貯湯部分で激しい音が発生し、変形破壊した。