マンション設備のトラブル


マンション設備のトラブルは若干特殊である。

マンション設備は共用部と専用部に分けられ、管理人は専用部設備にしか関与しない。

トラブルは概ね専用部住戸で発生するが

その原因は共用部や、上下・両隣りの住戸にあることが多い。

そのため、管理人や管理組合の動きが鈍いので解決が長引くことが多く

困った当事者はホームページの無料相談サイトへの投稿となる。

小生は以前からホームページ「NPO住宅110番」で無料相談の回答者を行っている。

ここでの相談と回答の一部は、著書「マンション設備トラブル『マサカ』の話」に載せた。


ここでの相談と回答事例を、トラブルのジャンル別に下記ブログにまとめた。

困った相談者の生々しい状況が見られるので、興味ある方は覗いてください。

「マンション設備のトラブル相談②」(https://masakanohirosan.livedoor.blog/

※当初のブログが閉鎖されたので上記に開設したが、一部見にくいところもあるのでご了承ください。今後修正してゆく予定です。

『マサカ』の話の連載にあたっては、蓄積されたトラブル情報の中から同じような事例を読みやすいようにキーワード的なタイトルでまとめた。その結果、トラブルのまとめ方は期せずして現象別・要因別のものとなった。これが他のトラブル本との大きな違いである。

工場用の設備と一般建物用設備について述べたように、工場用設備においてトラブルが少ないポイントは、権限のある設備技術者の存在であった。工場は生産用の施設であるから、工場における設備のあり方について、ノウハウがあるのが当然である。また、社内に技術者がいるということは、技術が蓄積され伝承されているということにもなり、当然トラブルも減少する。一般建築の場合は設計者にトラブル情報が上がりにくいのであるから、技術の蓄積・伝承以前といえる。『マサカ』どころか『マタカ』が減らない原因である。

建築設備の工事区分は、各設備ごとに分けられているが、他の分野の業務が全く含まれないわけではない。その場合は他部門の技術は専門外となるので、各部門の専門の技術者にとっては考えられないようなトラブルが、別の部門で発生する事はよくある。

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