福岡にいる、元の会社の後輩女史から電話の相談があった。この方は建築意匠設計者で、退職後地元に戻って、父親の建築設計事務所を継いでいる。

流し排水のトラップの件で思い出したことがある。トラップの設置や通気管の基準などは建築基準法にも定めれれているが、確認申請のチェックは殆んどなかった。

このホームページは「Webnode」の無料ソフトを使わせていただいている。素人でも簡単に作成できるソフトではあるが、素人ではわからないところもある。

テレビで紹介される設備トラブル
最近ではテレビで、設備トラブル事例が時々紹介されることがあるが、おおむね『マサカ』の話が多い。
先日は、給気口を閉鎖して換気設備を運転した際の、窓サッシの隙間からの虫の吸入であったが、今回は排水管のつまりについてであった。
最近の便器は節水型になっているので、流れが悪かったり、詰まったりするトラブルが多いということを説明したのち、絶対やってはいかない事例が挙げられた。
それは猫または犬の糞をティッシュペーパーでくるんで便器に流すことである。
ご存じの通りティッシュペーパーは水でばらけない。したがってこれで糞をくるんで流すと詰まりの原因になるのは当然である。
『マサカ』のトラブル原因である。

トラブル本の補充

2021年05月20日

参考資料にあげているトラブル本は全て所有していたが、そのうち2冊が行方不明になってしまった。学芸出版社(1985.7.20)発行の「空調設備のトラブル50」、「衛生設備のトラブル50」である。出版社に問い合わせても絶版であるので手に入らない。著者の一人が高砂熱学の方で知合いである。先日電話して余分に持っていたらほしい旨伝えたら、昔の資料は全部処分しているとの事。この本は残っていたので、皆さんお役に立つのならと空調・給排水の2冊を送って頂いた。

ヒヤリハットと軽微の災害の原因は把握できたが、抜本的な解決策が出来ずに人身事故になったのが、回転ドアの事故である。建築設備トラブルにハインリッヒの法則は成り立たないと述べたが、手直しのコストがそれほど高額でないことも重大災害を防止している側面もある。排水槽の事故はメンテナンス頻度を上げただけでヒヤリハットが止まっている。渋谷のスポーツ施設でのガス爆発は、ガス感知器があれば防げたし、この費用は全体工事費の中ではわずかである。

P社のガス湯沸かし器による人身事故も、ハインリッヒの法則が当てはまると考えられる。当初の湯沸し器不着火トラブルがヒヤリハットなのか軽微な事故なのかの定義づけは不明であるが、ともかく大事故への前哨であった事は間違いないので、この法則の実証事例と言える。

Copyright © 2019-2020  建築設備解体新書 All Rights Reserved.
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう