建築・設備のトラブルとハインリッヒの法則③
建築・設備の重大な事故は、ハインリッヒの法則に関係なく突然発生することがある。先日の炭酸ガス消火設備による人身事故のように、危険な設備の機能をよく理解していなかったのが原因である。スプリンクラー設備のヘッドを破損させるのもこの類であり、ハインリッヒの法則の対象外といってよいであろう。
建築・設備の重大な事故は、ハインリッヒの法則に関係なく突然発生することがある。先日の炭酸ガス消火設備による人身事故のように、危険な設備の機能をよく理解していなかったのが原因である。スプリンクラー設備のヘッドを破損させるのもこの類であり、ハインリッヒの法則の対象外といってよいであろう。
筆者がコンサルタントをした物件で、この法則通りの事例があったのでお話しする。
①建築・設備のトラブルにはハインリッヒの法則は当てはまらない
新宿区下落合のマンションでの炭酸ガス消火設備事故に関しては、自分の知っている範囲と事故原因の関係が良くつかめず、技術者としては落ち着かない気持である。
炭酸ガス消火設備は状況によっては人身事故になる恐れがあるので、放出にあたっては、スプリンクラーなどのように熱を感知して放出するのではなく、出火を確認したうえで押し釦で起動することにとなっている。
事故の問題点は、なぜ炭酸ガスが放出されたのかということである。
改修工事は天井工事なのでここに設置されている消火設備関係のものは、火災報知機と炭酸ガス放出用ノズルだけの筈である。
火災報知設備とCO2ボンベの解放装置は連動していないと思われるが詳細は不明である。
トラブル本のこぼれ話には空調設備関係トラブルの内エンジニアリングトラブル(以降ENGトラブルと略す)が続いている。トラブルをENGトラブルと建築関係トラブルに分けることについては、「『マサカ』の話」で述べたので、ここに再掲する。
小生は建築学科出身の設備技術者である。建築設備関係の資格は沢山あり、その気になれば資格マニアになれるほどである。
手持ちの資格は、技術士、一級建築士をはじめ5つであるが、名刺に全部乗せるとちょっとうるさい感じとなる。
この中で一番最近できた資格が設備設計一級建築士で、それまで一級建築士が設計することになっていた構造設計・設備設計を一定規模以上の物についてはそれぞれの専門の建築士が設計することとなったもので、姉歯事件により制定された。
新しい資格は、一度取ったら一生使えるわけではなく、3年ごとに講習を受講して資格を更新する必要がある。
80歳も越えて、法人会社も閉じたので、昨年の更新講習は受講せず、当然資格は消滅している。
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NPO住宅110番で無料相談の回答者となって以来、そこでの回答以外にプライヴェイト相談の回答を行っている。これらの相談・回答文書がパソコンの中に沢山ある。目に見える物の断捨離は実行中であるが、パソコンの中の断捨離も重要である。(捨てられて構わないものも沢山あるが・・・)
先日「空気調和衛生工学」誌に掲載された雨水トラブル情報について述べた際に思いついたことである。
「空気調和衛生工学」誌の3月号は「雨水を取り巻く最近の傾向」という特集で、「雨水を取り巻く制度と課題」、「雨水利用」、「雨水流出施設の計画設計」、「雨水の被害と対策」について記述されている。設備トラブルに関心のある筆者は、当然雨水によるトラブルに関心がある。
3月16日の20時から、地元の音楽仲間とZOOMコンサートの会を持った。参加者10人。ベートーヴェン生誕250年記念コンサートで、約2時間いろいろな曲を聴いた。