築古マンションのリニューアル⑦

古いマンションであるから、耐震改修は必要である。

住民に対する、改修要望アンケートで、設備改修と共に上がったのが耐震改修であった。管理組合に、耐震改修の進め方についての調査を依頼されたので、役所の窓口に、耐震改修に伴う諸手続きについて相談した。具体的な作業に関しては、知り合いの建築設計者に構造事務所を数社紹介していただき、建物の図面や構造図等を見せて概算設計金額や、概算工事費を出していただいたほか、申請に当たっての細かい手続きについても相談した。

住民の方の知り合いにリニューアルに詳しい設計事務所の方がおられるという事で、そちらで耐震監修設計業務を行うことになり、設計完了後行政の承認も取得した。小生は構造補強設計に伴う設備機器・配管類との取合いの打ち合わせを行った。

改修工事の問題点は工事費である。耐震改修も必要であるが、設備改修も喫緊事項である。両方行うには予備金も不足しているだけでなく、借入れ金も多額となる。ついに設備改修のみを行う事となった。