建築設備トラブル『マサカ』の話
建築設備トラブルを性格付けしてみると、『マサカ』、『マタカ』、『ヤハリ』、『ナルホド』というように分けられる。
この性格付けによるトラブルの捉え方は、計画から管理にいたるまでの設備技術者の位置づけや、経験によってもちろん異なる。
たとえば経験の浅い若手社員にとっては『マサカ』のトラブル事例でも、経験豊富な技術者である上司にとっては『マタカ』である。
設計者の『マサカ』は、施工者にとっては『マタカ』の場合が多く、こんな事も知らないのかという評価にもなる。
逆に設計者の設計意図が理解できずに『マサカ』の施工や管理がなされることもある。
ビル管理者は最終的な完成品について評価できる立場にはあるが、物事の決定に至る過程に参画していないので、どうしてこのような形になったのかについては理解できないことが多い。
筆者の専門は建築設備の設計であるから、『マタカ』トラブルの発生には常に注意を払っており、建築設計者との口論もよくあった。
にも拘らず発生したトラブルが『マサカ』である。
これらの話は、オーム社の「設備と管理」誌に連載し、200回に及んだ。
「マサカの話」掲載済みタイトル一覧
『マサカ』の話は、オーム社の「設備と管理」誌に
2000年11月号から2017年6月号迄200回にわたり連載された。
その内容は設備トラブルだけでなく、建築設備全般にわたっている。
記事の内容が変わる場合は途中からサブタイトルを付けた。
1~200回までのサブタイトルは下記に示したが、各タイトルは省略した。
著書に掲載された記事は斜体にしてある。
下線部は掲載記事にリンクされている。
※42~48 設備技術者の修業時代 をブログで読めるようにしました(R3.11.29)
102 どこまで書くか取扱説明書
108~120 建築設計と設備トラブル
121~123 エコ改修に伴う『マサカ』の話
124~126 2種類の第3種換気
127、128 井上宇市先生の思い出
129~134 空調設備の『マサカ』の話
135 『マサカ』の話の誕生
136~168 建築設備トラブル概論
169~183 省エネチューニングの『マサカ』
188~196 省エネチューニングの『マサカ』