建築設備トラブル概論7.設備トラブルとクレーム:コラム
<コラム>筆者の施工会社時代の上司からは、自分の施工した建物は「クレームのない場合でも」時々顔を出してどのように使われているか、状況を把握しておくようによく言われた。
マンション設備のトラブルは若干特殊である。
マンション設備は共用部と専用部に分けられ、管理人は専用部設備にしか関与しない。
トラブルは概ね専用部住戸で発生するが
その原因は共用部や、上下・両隣りの住戸にあることが多い。
そのため、管理人や管理組合の動きが鈍いので解決が長引くことが多く
困った当事者はホームページの無料相談サイトへの投稿となる。
小生は以前からホームページ「NPO住宅110番」で無料相談の回答者を行っている。
ここでの相談と回答の一部は、著書「マンション設備トラブル『マサカ』の話」に載せた。
ここでの相談と回答事例を、トラブルのジャンル別に下記ブログにまとめた。
困った相談者の生々しい状況が見られるので、興味ある方は覗いてください。
「マンション設備のトラブル相談②」(https://masakanohirosan.livedoor.blog/)
※当初のブログが閉鎖されたので上記に開設したが、一部見にくいところもあるのでご了承ください。今後修正してゆく予定です。
<コラム>筆者の施工会社時代の上司からは、自分の施工した建物は「クレームのない場合でも」時々顔を出してどのように使われているか、状況を把握しておくようによく言われた。
設備トラブルには許容範囲が大きいと述べたが、その裏返しの言葉が受忍限度である。
トラブルと最も関係深い言葉にクレームがある。建築設備関係者に限らず、物を造っている者やサービスを提供している者の誰でもが忌避したい言葉である。一般的にはトラブルとクレームは同じような意味に捉えられていることが多いが、下記に述べるように本質的には違いがあり、トラブル解決や再発防止のためには、トラブルとクレームは分けて考えたい。
「マサカ」の話は筆者の現役時代の社内報に載せた事例から始まっているが、そのきっかけになった話をあげる。