建築設備トラブル概論 5.建築生産における情報断絶②
品質管理、トラブル情報に関し、上表の各段階・各部門ごとに問題点があるので以下に述べる。
マンション設備のトラブルは若干特殊である。
マンション設備は共用部と専用部に分けられ、管理人は専用部設備にしか関与しない。
トラブルは概ね専用部住戸で発生するが
その原因は共用部や、上下・両隣りの住戸にあることが多い。
そのため、管理人や管理組合の動きが鈍いので解決が長引くことが多く
困った当事者はホームページの無料相談サイトへの投稿となる。
小生は以前からホームページ「NPO住宅110番」で無料相談の回答者を行っている。
ここでの相談と回答の一部は、著書「マンション設備トラブル『マサカ』の話」に載せた。
ここでの相談と回答事例を、トラブルのジャンル別に下記ブログにまとめた。
困った相談者の生々しい状況が見られるので、興味ある方は覗いてください。
「マンション設備のトラブル相談②」(https://masakanohirosan.livedoor.blog/)
※当初のブログが閉鎖されたので上記に開設したが、一部見にくいところもあるのでご了承ください。今後修正してゆく予定です。
品質管理、トラブル情報に関し、上表の各段階・各部門ごとに問題点があるので以下に述べる。
前項で、建築生産においては、品質管理の重要な手法であるPDCAサイクルに関し情報断絶があるという問題点を指摘したが、ここではどうして情報断絶が発生するかについて述べる。
◇名古屋某マンションウォーターハンマートラブル相談(平成14年5月)
品質管理の手法は数々あるが、そのうちで統計的手法と並んで重要なものが、PDCAサイクルである。これはデミング博士の提唱によるもので、改善活動のプロセスを「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(点検)」「Act(Action)(改良)」の順に実行し、最後の「Act(改良)」を次のサイクルの「Plan(計画)」につなげて、各サイクルごとにらせん状に品質を向上させようという考え方である。図に示すと下図のような形となる。