衛生設備のトラブル50(学芸出版社1985.07.20発行より)㉒
2022年04月29日
50)汚物を取り持つ通気管―汚水管の詰りで通気管に汚水が流入ー
『トラブル本のこぼれ話』事例集
・このブログの作成趣旨については『トラブル本のこぼれ話』を参照ください。
・なお、タイトル名が出典を表示しております。
50)汚物を取り持つ通気管―汚水管の詰りで通気管に汚水が流入ー
・マンションで集合管を用いる単管式排水システムが普及し始めてから間もなく、最下階(及びその上の階)で排水口から泡が出るというクレームが発生した。この時の原因と対策はこの書にいろいろ書かれているが省略する。小生の現役時代にも何回か発生している。「泡の神参上」と題して著書に載せた。
・ホテルの客室の下の階の大宴会場の改修を行った。折り上げ天井のため天井内の汚水横走り主管は周囲に配管する。竪管は2系統をまとめて横走り管で主管に接続する。横走り主幹は勾配が少ないため配管口径を太めとした。
・大規模給食センターの本管と管理棟の間の本館屋外渡り廊下の天井内の給湯銅管のエルボが使用後1年でき裂漏水となった。収縮吸収量不足と考え、単式を複式伸縮継手に交換したが、3か月後再度き裂を生じた。
41)輸入水栓が高嶺(値)の花―高価な水栓も水圧が不足して使えないー
38)継手が抜けて大騒ぎーパイプの水漏れは簡単に止まらない―
36.蟻の一穴から漏水ー耐蝕が必要なのはどこ、外面・内面?ー
30.耐食鋼管から赤水が出るーねじ込み継手の耐食性は問題が多いー
・事例①:塔屋に設置した高置水槽より溢れ出て、下階の機械室に浸水した。解説では「ルーフドレンを設計する際に高置水槽からの溢水分を加えるのを忘れたためである」との事である。塔屋屋上に高置水槽が設置された場合は上記であるが、寒冷地等で塔屋屋内に設置する場合は排水梅雨受け皿との接続にも注意が必要である。
(25)騒音の遮断は音源を囲えーポンプの振動・騒音クレームー