『設備技術者の修行時代⑦』-2
空調設備の守備範囲は広く、技術革新もあるので、何か必ず1つ以上のテーマをもって仕事に当るよう、よく言われた。物件一つに一つづつのテーマがあれば長い間の技術の蓄積は大変なものになる。自分のテーマについて手書きの厚い資料を作っておられる若手の方もあり、2センチぐらいの厚さの青焼き版(当時はゼロックスは数百ページの資料は全て手書きであった)をいただいたが、大変な刺激であった。この他、課内の会議でも若手社員の技術報告があり、「便覧」のある項目十数ページに相当するような厚い資料を発表する物も居り、技術の面で競い合うと言う雰囲気があった。